緩和ケア
皆さん、今朝のお目覚めは如何ですか?悩んでいること、困っていることはありませんか?
前号に続き緩和ケア外来のこんな逸話をお話します。
ある日、1本の電話がかかってきました。私は緩和ケア外来(ホスピスへの入院相談となる専門外来)の取材中でした。
この日の予約は3名、 だいたい、一人にしっかり1時間をかけた診療をするので、予約いっぱいでした。看護師さん達は、診察後にホスピスの見学にも誘導しなくてはならず、みんな バタバタする中、なんと「ちょっとそこのマスコミの人、看護師なんすよね?電話とってもらっていいですか??」・・・マジですか??
猫の手でも借りたいほどの多忙を極める彼女達。私は電話を取りました。なんと、こんな内容だったのです。
「あ~、もしもし、あのねェ、わし、85歳になりますねんけど、膵癌ですねん。ほんでね、ちょうど1年前に、もう年内難しいって言われてましてん。長くて も1年って。今は元気なんやけどね、今日、診察の日で、行って来たら、血液検査の数値もごっつい悪くなってるって主治医は言いますねん。はっきり、あんた はあかんとは言いませんで。せやけど、なんとなく、わかりますやん??今の元気なうちに、色々、片付けますから、そちらへ入院させてくれませんやろ か??」
もう、言葉を失いました。ご本人自ら、あっけらかんと、こう話されるのです。状態を訊けば訊くほど、身体状況は悪いです。いつ、急変してもおかしくない。
こんなことってあるのですね。衝撃的でした。緩和ケア専門の看護師さんに少しお話を伺いました。楽しく最期の幕を閉じるタイプの患者様ですね・・・とおっ しゃっていました。職人さんに、このような方が多いそうです。あっ、そう言えば、この方も、電話で職人だったと話されていました。
そしてまた、このような方が、次回の診察時に緩和ケア外来、入院のための紹介状をお願いしたところまでは順調でも、いざ、ホスピス外来の予約日がくる頃に は、状態がかなり悪化するケースが多いのも事実だそうです。 そして、ホスピスへ入院する頃は、もう、かなり全身状態が悪く、寝たきりで笑うことも喋ることもきつくなってただ、永眠だけの場所になることも多いとか。
ベッド数がまだ少ないため、早く受け入れたくとも、寿命が迫って来てるもの優先のシステムでは、十分な関わりができず、悔いが残るケースもしばしばあるとのことでした。
それにしても、ホスピス病院の雰囲気は、独特ですね。神聖なる教会??礼拝堂??そんな雰囲気漂うところでした。
さあ、また1週間が始まりますね。今週も頑張りましょう!!次号へ続く・・・