皆さん、今朝のお目覚めは如何ですか?困っていること、悩んでいることはありませんか?
さて、今回でシリーズ③となった周産期医療のお話、いよいよ終盤に入ります。 最終章では、妊娠中期の人工中絶について少し触れたいと思います。
中期に入った人工中絶は、スタッフにとっても一番胸が痛む処置です。無理やりに陣痛を起こし、産み落とすわけですから、お産と同じ苦しみを伴います。
生あるものとして、この世へ迎えてあげることができるなら、その苦しみもいざ知らず、死する悲しみを背負ってある意味、死に落とすわけですから、女性の心身に大きな傷を与えてしまいます。
我々スタッフは、中期の胎児をこの手で受けて、桐の箱へおさめます。もう、きちんと人間としての魂を持っています。良く頑張ったね・・・、今度は幸せにこの世でまた一緒に暮らそうね!スタッフは、優しく声をかけながら死後の処置を行うのです。
中期の人工中絶をした場合、その母親は、亡くなった胎児との対面を希望される方には対面の場を作り、望まなければそっとしておきます。中期とはいえ、出産には違いありませんので、通常の出産同様に入院をして経過観察をします。
人には、様々な人生模様があります。産み育てるつもりでお腹の中で育んでも、何らかの原因で胎内で心音が止まっていることもあるのです。その現実を受け入れ、娩出するまでの過程は、想像を絶する悲しみがあります。
また、中期で娩出された胎児は、もう、人間としての形がひととおりできていて、ちょうどリカちゃん人形のような大きさ、姿です。桐の箱におさめた後、業者に引き取ってもらい、きちんとご供養をお願いします。
『今度は、この世に生まれておいでね!』
産婦人科とは、必ずしも、生命の誕生の場だけではありません。生と死は常に隣り合わせ。いえ、死はあってはならないのが産科なのかもしれません。元気に生まれてきてあたりまえ、もしものことがあった場合は、たとえ精一杯尽くしたとしても、ハートが伝わりにくい難しさがあるのですよね。
余談ですが、産婦人科へ転職をされた50代の看護師さんが、勤務中に生まれたてほやほやの赤ちゃんを毎日抱いているうちに、また、母乳が出るようになったとか(笑) これ、現実によくある話です。母性本能がきゅんと反応するのでしょうね!
さあ、最終章ではあまり人々が知ることがない裏側を公開致しました。さあ、春はそこまでやって来ています。あと、もうひと息!年度末に向けて、そろそろ色んな事柄を整理する時期です。あともう少し!頑張れ!!
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